ハットコネクトは2017年8月に横浜市で誕生した小さな会社です。
ジャム、オリーブオイル、スプレッドなどグロッサリーを取り扱う卸会社として横浜市内を中心としたベーカリー様と関係性を深めてきました。
ちょうどその頃はパンフェスが大きなブームを迎え、パンの売り方やブランディングに大きな変化が起きてきた時期でした。
パンフェスは大きな売り上げを上げることができるものの、数日のための急激な製造過多や配送、販売員の確保などベーカリーにとっては負担の大きいものとなっていました。
一方お客様にとっては、普段召し上がれないパンを購入できるチャンスとして価値のあるイベントになっていたと思います。
そこで、私たちはベーカリーにとって負担の少ない、新しい販売形態を世の中に提供できないか考えるようになりました。
事業が大きく動き出したのは2020年の1月、横浜高島屋のJOINUS増床区画内にパンのセレクトショップ「HEART HAT」をオープンしました。
ベーカリーにとって負担の少ない無理のない中で、今までにない顧客に楽しみを感じてもらえるようなビジネスをどうすれば実現できるか。
結果、それはベーカリーには今まで同様美味しいパンを焼いていただき、負担の多い配送や販売を私たちが引き受けること。
数多くのベーカリーが同時に協力し合うことで、各ベーカリーの供給量が少なくてもバラエティ豊かなパンがそろう状況を作り上げ、お客様にとっては魅力的な店にできる。
そういった思いから実験的に生まれたお店です。
「HEART HAT」のビジネスモデルは、お客様やベーカリー様からも受け入れられ、1年後にはスタート時のおよそ3倍以上にもなるベーカリー様に参加いただけるお店になりました。
2021年3月には「KANAGAWA BAKERs’ DOCK」と名前を変え、常設店として開店できました。
2024年には、神奈川県内の取引ベーカリー様も累計で100を超え、新しいパンの流通プラットフォームを構築できたと考え、新宿に1都3県の取引ベーカリー様をそろえた「BAKERs’ Symphony」をオープンしました。
よりお客様がパンを探す楽しさを味わっていただき、その結果がパン職人にとって新しい表現の場になるように願っておりますし、そのお手伝いができればと思っております。
また、同ビジネスモデルだけではなく、サスティナブルな社会貢献とベーカリー業界をリンクさせるため数多くのSDGsプロジェクトへ参加し、フードロスや労働問題などへの中長期的なアプローチを進めています。
これからもハットコネクトでは、ベーカリー様、デベロッパー様、そしてパンの好きなすべてのお客様にとって魅力的な社会を作り出すため、色々なサービスを提供してまいります。
もっと素敵なパンが身近に、楽しく、安全にお召し上がりいただけるそんな世の中になっていくことを、一同心より願っております。